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ポジショニングマップの作り方|作成のポイント・注意点も紹介【マーケティング】


ポジショニングマップとは、競合との差別化を図り、競争優位性のある独自ポジションを導き出す際に使用される手法です。


市場における各社や商品のポジションを、一つの図にまとめて比較しやすくします。


今回は、ポジショニングマップの作り方やそのポイントを紹介します。

 

ポジショニングマップとは

 

競合と自社を比べて、自社がどのポジションにいるか(=競合にない自社の特徴・強みはなにか)を分析するために作るものです。


また、競合のポジションを可視化することで、自社が目指すべき目標も見えてきます。

 

出典:https://www.kikakulabo.com/tpl-ppom/

ポジショニングマップを作る際のポイント


成功するポジショニングマップを作るには、いくつかポイントがあります。


1.2軸は必ず互いに独立した要素にすること。

 

これは、見逃していても意外と気付きづらいポイントかもしれません。

 

例えば「価格」と「品質」のように、一見別の要素に見える組み合わせであっても、多くの場合品質は価格に比例するので、ほぼ全てのプロダクトが正比例の直線状に並んでしまうのです。


このような場合、自分では2要素を選んでいるつもりであっても、実質的には1要素しか選んでいないのと同じことになります。
ポジショニングマップを作る際には、必ず独立した2軸を設定しなければならないのです。


2.ターゲットの需要にマッチさせること。


競合との差別化を図るために作成するポジショニングマップですが、「差別化」という意識に囚われて視野が狭まると、ついつい顧客のことを忘れてしまいます。

しかし、競合との差別化を図る理由はひとえに「顧客に商品を買ってもらうため」です。


そのため、空いているポジションを見つけたとしても、そこに需要がなければ意味がないのです。


また、アイディアを出している段階で思考が脇道に逸れ、顧客のニーズからは程遠い「自社のやりたいこと」に帰着してしまうことも絶対に避けなければなりません。
そのために、「顧客の需要」を常に意識し、ポジショニングをする必要があります。


ポジショニングマップの作り方


1.マップの軸を選ぶ。


ポジショニングマップの2軸はどちらもターゲットの「購買決定要因」となりうるものでなければなりません。


より詳細にいうと、以下の4種類があります。


1.商品の機能面に基づく軸

2.購入により顧客が得るベネフィットや、商品が満たすニーズに基づく軸

3.競合製品との比較に基づく軸

4.商品の用途や使う人、シチュエーションに基づく軸

 

この中から、ターゲットの購買決定要因となりそうな要素をピックアップします。


この時点で2つに絞るのが難しい場合は、次のステップから取り掛かってみるのも良いかもしれません。


2.競合と自社を比較する。


ピックアップした要素を並べ、競合と自社の立ち位置を見極めます。

このように、表を作ってみるのもおすすめです。

 

出典:https://internet.watch.impress.co.jp/img/iw/docs/386/059/html/WL-13.png.html



こうして、各項目に○△×などの記号、あるいは数値などを入力し、競合と自社それぞれの強み、弱みを探っていきます。


表は、ひと目で比較ができるよう工夫をしておくと便利です。


ここで比較した結果、より重要そうな2要素が見つかれば良いのですが、そううまくいかないことがほとんどのようです。

その場合、無理に2要素に絞ると分析に漏れが出てしまうので、マップを複数個作ることも多いそう。

 

まとめ

見た目は簡単そうですが、実は奥深いポジショニングマップ。

マーケティングや商品開発の基礎になるものですので、この記事を参考に練習してみるのも良いかもしれませんね。